クロールの息継ぎのコツまとめ~うまくできない理由と克服法

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クロールの息継ぎのコツまとめ~うまくできない理由と克服法

クロールの息継ぎの練習方法

それでは、ここから実践トレーニングです。簡単なところから始め、徐々に上手になっていきましょう。

まずはプールの外で腕の動きと顔を上げるタイミングを練習

まずはプールの外で息継ぎの練習

ライオンは自分の子供を崖から落とし、はい上がってきた子だけを育てるとよく言いますが、いきなりプールで息継ぎの練習をするのはライオン流で無謀です。まずは、水に入らず、落ち着いて手の動きと息継ぎのタイミングを確認してみましょう。

足がつくプールで立ち、顔を水につけて鼻から息をブクブク出し、顔を横に向けて「パッ」と口から吸う練習

次はプールに入りますが、まだ泳ぎません。水に顔をつけたら、鼻から息を出す→横を向いて口から息を吸う→下を向いて鼻から息を出す、というサイクルをしばらく続けてみてください。リラックスして、息苦しくなく、心臓のドキドキもなくなればオッケイです。

クロールの息継ぎの呼吸だけ練習する男性

足がついた状態でしゃがみ、上半身だけクロールの練習

まだ泳ぎません。鼻からブクブクと口から「パッ」を極めたあなたにはこの練習は簡単です。しゃがんで顔を水に沈め、クロールの動きで水をかき、利き手の側で息継ぎをやってみましょう。

足がついた状態で上半身だけクロールの練習

ビート板を使って「片手クロール」

ここでようやくクロールです。ビート板を息継ぎしない方の手(利き手じゃない手)で持ち、利き手でクロールをしてみましょう。自信のない人はまず両手でビート板を持ってバタ足をし、普通に縦に顔を出して息継ぎをして泳ぐのからスタートしてください。そこでスピードがついて体が真っ直ぐに伸び安定してきたなと思ったら、利き手をビート板から放し水をかき、2回に1回のペースで横を向いたクロールの息継ぎをしてみましょう。体が沈んできたり、息が苦しくなってきたらまた両手でビート板を持ち、落ち着くまでバタ足だけで進んでみてください。

ビート板を使って片手クロールをする少年

実際にクロールをやってみる

片手クロールができるようになったら、いよいよクロールです。片手クロールのときと違うのはビート板がいなくなったこと、そして両手で水をかかなければいけないことです。水をかくことをストロークと言いますが、両手でストロークするようになると、上のほうでご紹介したローリングが起こります。

「顔の向き」のところで説明したように、顔を上に上げすぎたりするとこのローリングのバランスが崩れ、上げた分だけ逆側が下がってしまいます。ですので、力まずにリラックスして、落ち着いてストロークと息継ぎをしてみましょう。

クロールの息継ぎの練習

クロールの息継ぎのコツまとめ

それでは最後に、クロールの息継ぎのポイントをまとめます。

  • 息継ぎは利き手の方でする
  • 息継ぎの回数は2回に1回
  • 息継ぎのタイミングは息継ぎ側の腕が自分のふとももを通過するとき
  • 息継ぎの目線はやや斜め後ろの水面から上がってきた自分の手
  • 息継ぎのときの反対側の手はピンと伸ばして枕に
  • 息継ぎのときの呼吸は「パッ」
  • 肺の中の空気は残しとく
  • 練習はひとつひとつ段階的に

クロールの息継ぎは水泳を始めた人がみんな難しいと感じる、難関と言えます。しかし、コツをつかめば何も意識しなくても簡単に泳ぐことができるようになります。そして、息継ぎを覚えてしまえばいつまででも泳いでいられるようになります。

水が口や鼻に入ったり、首が痛かったりと大変なことがあると思いますが、諦めずにぜひクロールの息継ぎをマスターしてくださいね!