競泳水着

競泳水着

水泳競技用で着用する水着を競泳水着といいます。
リゾートで着用するワンピースやセパレート、ビキニなどと違い、スピードを出すために、水の抵抗が少なくなるように作られています。

水着の歴史

 

水泳が行われるようになった19世紀の女性用の水着は、今からでは考えられない水着でした。
水着というよりも、長そでのドレスを短くして、中にズボンを着用したものでした。
速く泳ぐ泳法が考案されると共に、水着も遊泳用や潜水用、水の抵抗を少なくする運動用などと分かれて進化していきます。
かつてはハイレグ気味だった競泳用水着ですが、現在では太ももまで覆うような肌の露出が少ない水着に変化しました。
これは競泳用水着の素材や、生地の表面の模様で水の抵抗を少なくするように工夫しているので、なるべく肌を出さないような、全身を包む競泳用水着が主流になったのです。

競技における水着

1970年代を過ぎる頃から、競泳用水着は素材やデザインの改良がされてきました。
水着を改良することで、スピードが向上し、記録も速いタイムが出るようになります。
現在は、フランスやイギリスのメーカーがメジャーで、日本のメーカーも合わせて3社が競技の代表選手の水着を供給するメーカーとして、日本水泳連盟に指定されています。
女性用の競泳用水着は、ワンピース、セパレート、オールインワンなどの種類がありますが、水の抵抗が一番抑えられるのはオールインワンですので、最近の選手を見ると、ほとんどがオールインワンを着用しているようです。
男性用で言えば、ビキニやハーフスパッツ型、オールインワンなどがありますが、一般的にはハーフスパッツ型が好まれているようです。

水着開発

水の中を泳ぐのに適した体を持たない私たち人間が、いかに水の抵抗を少なくして体にかかる負担を少なくし、速く泳ぐことができるかというのは、水泳界の課題だったことでしょう。
泳ぐフォームも様々な改良がなされて数々の泳法が考案されてきましたが、同時に水着もスピードが出るように、水の抵抗を極力少なくするようにと改良・開発されてきました。

1980年代

1980年代では薄くて軽く、体に密着してできるだけ水着から水をはじくよう、素材やカッティングに手法や手段を凝らしていました。
現在と違い、水着が体を覆う面積を極力小さくするために、ハイレグカットの水着が主流になり、水着の中に取り込まれた水をどうやって外に出すかに最も力が注がれました。

1990年代

1990年代に入ると、それまで水着の表面を滑らかにして、撥水性をよくしていたのに対し、あえて生地表面に凹凸をつけることで、水の流れが若干乱れ、そのことにより、体の型に沿って水が流れ、結果的に水の圧力による抵抗が少なくなります。
各水着メーカーは、こぞって素材や生地表面の加工を工夫するようになり、水への抵抗の軽減と、選手が着用する際の着心地の開発に取り組みました。

2000年代

2000年代に入ると、水着の形状も大きく変化します。
シドニーオリンピックの水泳を観戦して驚いた方も多いかもしれませんが、全身を包み込む、フルボディースーツの水着が目を引きました。
鮫肌を思わせる手触りで、V字の溝と鱗のような撥水加工を施された水着になります。
この新素材は、選手の動きを妨げることなく体全体を覆うことができるデザインを可能にしました。

COLUMN

水泳の大きな大会があるたびに、大会新記録や世界新記録が塗り替えられていきます。
競泳水着だけではなく、ゴーグルやキャップなどの開発もどんどん進んでいる証拠でしょう。
速さに限界はあるかもしれませんが、水の抵抗を少なく、魚のように速く泳ぐことを目標にしたスポーツメーカーの研究・開発はとどまることを知りません。

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